渋谷と表参道の間にある老舗のフレンチレストラン「ラ•ブランシュ La Blanche」。福島県ご出身の田辺和久シェフのお店です。恩師の永田洋子さんにお誘いいただき、ランチに伺いました。お父様の永田照喜治さんの代からお付き合いのあるお店とのこと、そんなご縁のあるところにご相伴できて有難い限りです。お店の方と照喜治さんの思い出話をされていました。
お店は青山学院大近くの比較的静かな通りに面した場所にあり、こじんまりとした瀟洒な店内でした。
自家製パンとリエット
まずは自家製パンとリエットから。パテ、テリーヌと同じくらいリエットも大好物です。驚くほど滑らかで濃厚。ぼそっとした全粒粉のパンとの相性が良く、いくらでも食べれてしまいそうでした。
シャンパーニュで乾杯しました。飲みやすく、香り高いです。
アミューズは野菜づくし
見て楽しい立体的なアミューズ。生憎の雨で蒸し暑い日でしたので、涼しげな一皿でした。続く料理も基本的に暑気を払い涼を感じさせるお皿でした。
左から玉ねぎのソルベ、紅芯大根(紅しぐれ)のマリネとゴールドフィンガー、りんごときゅうりとハーブのジュレ。紅しぐれ大根は一瞬肉かと思いました。もっと食べたいと思う量が良いですね。
前菜のガスパチョは玄妙な味わい
夏野菜の素材を活かしたガスパチョが前菜でした。まるで網籠のような、立体的でおしゃれな盛り付け。夏野菜の色合いが目に鮮やかです。ナスが丁寧に調理され、複層的な味付けになっていて、ご一緒している永田さんが感激されていました。料理に差し込むように入るハーブも味にアクセントが付き、美味しいです。
高瀬川の鮎の塩焼き
鮎の塩焼きに、山形のだしのようなきゅうり、茗荷のソース。スイカのマリネ添え。涼を感じるガラスのお皿に盛り付けられていました。鮎は、稚鮎からこれくらいのサイズが好みです。鮎があまりにも美味しくて、ソースを付けずにすぐに食べてしまいました。
冷製ポタージュにインしたフォアグラ
え?と思うほど美味しいポタージュに入ったフォアグラ。添えられた小さなスプーンですくうと結構な大きさがありますが、一口で食べてしまっては勿体ないほどの濃厚な味わい。底にアルコールが入っていました。
スペシャリテ「いわしとジャガイモの重ね焼きトリュフ風味」
見た時に一瞬デザートかなと思った「いわしとジャガイモのテリーヌ」です。ジャガイモといわしの相性の良さはもちろんのこと、添えられたいわしのポタージュがめちゃめちゃ美味しい。いわしらしさがあるかと聞かれたら、疑問ではありますが、旨さが抽出されて液体になったような味です。
テリーヌの上にのったアンチョビのムースも味わいが濃厚で美味しいです。魚卵のような濃厚でした。
スズキのポアレと野菜と花のフリット
メインの魚料理は白身魚のポアレにきゅうりのソースがけ、野菜と花のフリット添えでした。エディブルフラワーにはマリーゴールド。珍しいです。ハーブの花が好みですが、味を邪魔してしまうのかな?
小鴨のローストと温野菜
メインの肉料理はチョイスでき、小鴨のローストを選びました。鴨のお皿にはワイルドライス、きのこ、豆、香味野菜が添えられています。さらに温野菜のグリルを別皿でいただきました。肉料理は味の深い赤ワインとともに。
ブランマンジェとアイスクリーム添え
デセールも選べましたので、ブランマンジェをチョイス。固体なのが不思議なほど液体にならないギリギリの柔らかさ。添えられたアイスが甘くない!甘みがない濃厚な味。甘みのなさがブランマンジェに合っていました。お供に貴腐ワインをサービスでいただきました。貴腐ワイン、なぜこんなに美味しいのでしょうか。
プティフール
プティフールはヘーゼルナッツとショコラクッキー。八角のグラニテとブリュレでした。八角のグラニテが美味しい。今まで食べたことのない味です。八角自体は好きで、台湾料理でも八角の効いた味が好みですが、こんな風にデザートにも合うとは驚きました。
La Blanche ラ・ブランシュお店情報
住所 東京都渋谷区渋谷2-3-1 青山ポニーハイム2階
TEL 03-3499-0824
営業時間 12:00~14:00(L.O.13:30) 18:00~21:00(L.O.20:00)
定休日 火曜日 水曜日