都心からアクセスが良く、数多くの登山客が訪れる高尾山。その高尾山では、およそ1600種類もの植物が確認され、四季折々の花を観察することができます。
ラン科のセッコクは高尾山で育つ花の中でも人気があり、季節になるとセッコクを見に訪れる人も多いです。2023年5月18日に見たセッコクの様子をレポートします。
高尾山でセッコクを見られる場所
高尾山でセッコクを見られる場所は、ケーブルカーの清滝駅構内、高尾山駅構内、1号路、6号路です。
セッコクの開花時期
5月中旬から6月上旬に咲くことが多いようです。年により微妙にずれますが、高尾登山電鉄のブログや高尾山マガジン、高尾ビジターセンターのSNSでセッコクの開花情報が発信されていますので、それで確認できます。ありがたいです。
気軽に見られるケーブルカー清滝駅構内のセッコク
高尾山の登山道入り口に位置するケーブルカー。麓の清滝駅と中腹の高尾山駅を繋いでいます。
その清滝駅構内の木にセッコクが着生しています。セッコクの時期には、ケーブルカーを利用しなくても駅の方に声をかけて中を見学させていただけます。
高尾山駅、清滝駅のセッコクが1号路、6号路より先に見頃を迎えていました。
豪華絢爛なケーブルカー高尾山駅構内のセッコク
ここのセッコクは大株で非常に華やか。時期にはセッコク開花の看板も出ていて、見学しやすかったです。撮影している方も多く見られました。
野趣あふれる高尾山1号路のセッコク
清滝駅に向かって右手から伸びている1号路。舗装された登山道の道すがらの高い木にセッコクが着生しています。撮影にはズームが必要です。ケーブルカー構内の株より野趣があり、この感じがなんとも言えず良いです。
麓寄りで見られるので、セッコクまでのアクセスは簡単です。ただし、この時期メマトイが多く、目に羽虫が入ってくるので、対策が必要だと思いました。私は虫を取り除き、帰宅後目を洗いました。ところが、奥に入っていたようで、二日後目から虫が出てきました。
高尾山6号路のセッコク・ツリー
清滝駅左手の方から山頂に伸びる6号路。登山道らしい、緩やかな起伏のある川沿いの涼しい道です。こちらでも道すがら、登山道から遠くの木に着生するセッコクを観察することができます。
2023年5月18日の時点では、6号路はちょっと早かったようで、花を見ることはできましたが、これからが見頃でした。
この時期6号路を登る人が多く、各所で渋滞が起きています。道幅も細い所があるので、撮影や観察にあまり時間を取ると迷惑になってしまうので、急いで撮る必要がありました。1号路よりは少ないですが、メマトイもいます。
それでも素晴らしい6号路のセッコク。毎年見に行きたい場所です。
セッコクと同じ時期に咲いていた花
エビネが咲いていました。
登山道沿いにマルバウツギの花がそこかしこに咲いていました。撮影していて、よく花の名前を聞かれました。
この時期に咲くイナモリソウ。この花も人気が高く、目当てで訪れる方が多いようです。これは星咲きのイナモリソウです。
高尾山でセッコク観察を巡りを終えて
これらのコースは半日、4時間程度で回ることができます。撮影に時間をかけなければもっと時間は短縮できると思います。
セッコク巡りおすすめのコース
複数回見に行き、セッコクのポイントを巡るのに良いコースだと思ったのはこちらです。
・清滝駅構内見学→乗らずに1号路で登る→高尾山駅構内見学→6号路で下山
これで効率的に回ることができます。(ハイキングに効率を求めるかの是非はさておき)1号路と6号路は逆でも良いかと。他の植物も観察するのであれば、これに3号路を足したり、小仏城山方面に足を伸ばして戻ってくるのも良さそうです。
高尾山情報
最寄駅 京王線高尾山口駅