東京都夢の島にある植物園「夢の島熱帯植物館」で、2022年7月23日(土)24日(日)の2日間、夜間特別開放され、「夜の植物園」が開園しました。例年実施される人気の高いイベントですが、コロナ禍により3年ぶりの開催になりました。
今回、初めて「夜の植物園」に行ってきましたので、そのレポートをします。
夕暮れ時の夢の島熱帯植物館
24日の日曜日。午前中に行くことの多い植物園に、到着したのが18時。
今回のイベントのために、最寄駅の新木場駅から無料のシャトルバスが17:15〜大体30分間隔で運行されていましたので、シャトルバスを利用しました。シャトルバスの乗客がほぼ満席という人気ぶり。
入園時に、腕に巻く発光バンドと夜の植物園のスタンプラリーの冊子をいただきました。これだけですでに祭りの高揚感を得て、楽しい気持ちになります。
日が暮れかかる植物園にライトアップの光が灯り、美しい光景です。これから始まるイベントへの期待が高まりました。
ちょうどアオノリュウゼツランの希少な花が咲いていました。花茎が空高く伸びていてかっこいいです。
夜の植物園が開園
開催中の食虫植物展を見に温室内を見学している内に徐々に日が暮れてきました。暗くなった温室内がライトアップされ、夜に開花する植物を見学できます。展示植物の近くにスタンプラリーが設置されていて、順番にスタンプを押して回りました。
サガリバナの開花
今回のお目当てのサガリバナ。日が落ちるに従い香りが強くなり、これがサガリバナの香りなんだと驚きました。思ったよりも野生的な濃い香りです。爽やかというよりも濃厚。
あまりにも美しいサガリバナ。カヌーに乗ってマングローブで自生するサガリバナを見てみたいと思いました。
夜に香るブルグマンシア
別名エンジェルストランペットのブルグマンシア・ウェルシコロル。夕方くらいから香りが強くなるそうです。高い位置にあったので香りがわかりにくかったのですが、ライトアップされてきれいでした。
近所の街路樹に黄花がありますが、夜通り過ぎるたびに香っています。爽やかな甘い香り。
暗がりから顔を出すバナナの花
バナナの花。なぜ夜の植物園でバナナの花?と思ったら、夜になると苞がめくれ上がり、中の花が顔を出すそう。
夜の植物園の感想
普段明るいところでしか見たことのない植物園の中を、暗がりの中足元に気をつけながら、恐る恐る進むのは非日常感があり、冒険心が刺激されて楽しいです。
親子で参加している方も多く、小さなお子さんが植物に強い関心を持って、親御さんたちに嬉しそうに話している様子を見ました。きっと忘れられない体験になるでしょう。
スタンプラリーの夜の植物のハンコがどれも素敵で、なおかつ自然に学習できるので素晴らしいアイディアと思いました!その他にも、子供たちが喜ぶアイディアが満載で、夢の島熱帯植物館の方々の、来る人を楽しませようとしている意気込み、熱い思いとホスピタリティーが伝わりました。
最後に、お目当てのサガリバナが美しかった!サガリバナ良いですね。夜になって強く発する芳香も嗅げて満足です。以前、宮古島と石垣島の植栽で見たことがありました。自生のサガリバナを見たいと改めて思います。
毎年夏に実施されているようですので、ご興味がある方は行ってみてはいかがでしょうか。
夢の島公園夢の島熱帯植物館の施設情報
住所 〒136-0081江東区夢の島2-1-2
TEL: 03-3522-0281
アクセス 東京メトロ有楽町線、JR京葉線、りんかい線「新木場駅」徒歩15分
都営バス「夢の島」バス停下車、徒歩5分
開館時間 9:30〜17:00
入館料 一般/250円 65歳以上/120円 中学生/100円
休館日 月曜日 月曜日が休日・祝日の場合は翌日
夏休みの自由研究、思い出づくりに食虫植物展はいかがですか?