ツノゴマ科の植物には、「悪魔の爪」の通称をもつ凶暴な形の実をつけるものがあります。
プロボスキディア・ルイジアニカ(Proboscidea lousianica)もその一つ。
悪魔の爪の名前の由来となった実は、色、形ともに禍々しく、黒い表皮は棘に覆われ、一部が突き出し、その先は二つに裂けて、さらに先端には動物の鋭利な爪のように返しがついています。表皮の棘、爪の部分は刺さりやすく、しかも刺さるととても痛い、まさに「悪魔の爪」なのです。
この形から、動物に刺さり、種が遠くに運ばれたり、旅人が誤って踏んでしまい怪我を負うことから「旅人泣かせ」の異名も持っています。
この悪魔の爪の形が面白く、魔除けにもなるという伝承もあるので、ぜひ魔除けのクリスマスリースを作ってみたいと思い、作りました。プロボスキディア(悪魔の爪)のリースの作り方をご紹介します。
悪魔の爪を用意する
悪魔の爪は『世界のふしぎな木の実図鑑』(創元社)の著者小林智洋さんのサイト「ジャムこばやし」で購入できます。
その他、珍しい種類の木の実、ドライフラワーを扱っている園芸店などにも置いてあることも。
もしくは、難易度が上がりますが、苗を買ったり、種をまいて育て、実を作り、大量に収穫する方法もあります。私はこの方法を取りました。
用意するもの
・リースの土台(直径20センチ)
・リースの土台に巻くもの
・飾り
・悪魔の爪20個〜30個
・ワイヤー
・ペンチ
・グルーガン
リースの土台
リースの土台は100均、園芸資材を扱っているお店で購入できますし、モノタロウ、Amazon、楽天市場などを経由してネットで取り寄せることが可能です。
私は、園芸関係の資材、インテリアの種類が豊富な横浜ディスプレイミュージアムで直径20センチの柳の素材の「ラウンドナチュラルリース」を購入しました。
リースの土台に巻くもの
リースの土台には葉などを巻いていきます。
今回は悪魔の爪の雰囲気に合うように黒く染まったカスミソウを用意しました。
これも横浜ディスプレイミュージアムで購入しています。
リースの飾り
リースの土台同様に禍々しい雰囲気になる飾りを用意します。
悪魔の爪のカラーリング
悪魔の爪は三分の一をラッカースプレーで銀色に塗り、三分の一を漂白剤に一晩浸けて脱色し、残りの三分の一をそのままの色で使うことにしました。
銀色に塗ったもの、脱色したものは数日しっかり乾かして乾燥させます。
三色の悪魔の爪が完成し、豪華で禍々しい雰囲気になりました。
ワイヤー
ワイヤーは100均で購入。一番細い0.25mmが使いやすいです。
グルーガン
グルーガンも100均で購入しました。これが使いやすくて感激です。スティック状の樹脂を熱で溶かして接着できる道具で、造形が複雑なものでも簡単に接着できます。悪魔の爪も、グルーガンで簡単につけられました。コードの範囲しか動けないのが面倒だったので、コードレスの方が使いやすいのではと思います。
悪魔の爪のリースの作り方
① リースに壁掛け用にワイヤーをかけ、先端に輪を作ります。
② リースの土台に黒いカスミソウを少しずつ巻き付け、ワイヤーで固定します。
③ カスミソウを巻き付けたら、悪魔の爪をバランスよくグルーガンでつけていきます。
④ 飾りを間に挿します。
完成です。
悪魔の爪のリースを作った感想
簡単なプロセスで完成する悪魔の爪。
ありきたりなクリスマスリースに飽きてしまった方、個性的なクリスマスリースを作りたい方におすすめです。
魔除け、悪疫退散祈願にもなるかもしれません。