サルマタケを育てて食べてみた|栽培キットで収穫から実食まで

サルマタケの若い子実体を横から撮影|開く前のヒトヨタケの形状 食・料理レシピ

サルマタケを育ててみることにした理由

以前から育ててみたいと思っていたきのこがあります。それはコプリーヌ、ササクレヒトヨタケ。松本零士さんの漫画『男おいどん』に出てくるきのこ「サルマタケ」のモデルと言われています。このコプリーヌ、なかなか市販品でも見かけない珍しいキノコです。ではありますが、きのこ専門店の「森のきのこ倶楽部」さんで栽培キットが季節商品として販売されています。これを取り寄せて、サルマタケを育てた記録をここに記したいと思います。

「松本零士『男おいどん』のサルマタケは実在した」からの続編として

サルマタケ=コプリーヌとの出会いは15年前に遡ります。きのこ愛好家の堀博美さんの著書刊行記念イベントでサルマタケの試食会があり、そこで食べたのが最初でした。詳しくはこちらの記事に書いています。

育てるところから始めてみたい

イベントではできたものを試食させてもらったので、今回はぜひ自分の手で育てるところから始めてみたいと思いました。栽培→収穫→調理までを自身で行い、サルマタケ体験をしたいと思います。

サルマタケ栽培キットの様子と成長過程

前置きが長くなりましたが、そういうわけで森のきのこ倶楽部楽天店から取り寄せました。ちなみに適温が低く、18度前後が適温になります。発売時期も限定的で2025年は12月に販売されていました。

森のきのこ倶楽部の栽培キット内容

サルマタケ(コプリーヌ)栽培キット『めずらしいきのこ農園』のパッケージ外観

正方形の四角い箱が届きました。この中に包装された培地が入っています。

サルマタケ(コプリーヌ)栽培キットを開封した直後の菌床の様子
サルマタケ(ササクレヒトヨタケ)栽培キットの内容一式|菌床・説明書・覆い袋・培地を開封
  • 栽培ブロック
  • 栽培袋
  • 赤玉土
  • 栽培マニュアル

以上のものが入っていました。

今回は栽培袋は使わず別売りのきのこ栽培用の容器を購入しました。これが袋よりも使いやすく、撮影のために開け閉めが多かったので便利でした。また生育にも全く問題なかったです。

栽培に準備するもの

ササクレヒトヨタケ(サルマタケ)の栽培方法説明書|発生から収穫までの手順

まずはマニュアルにある、用意するものを揃えました。

コプリーヌ栽培に使う道具一式|霧吹き・温湿度計・はさみ・スプーン
  • 霧吹き
  • ハサミ
  • スプーン
  • 小さいクリップ

栽培袋に小さいクリップが必要ですが、別売りの容器であれば必要ありませんでした。それに加えて湿度温度計も用意しています。

栽培のセッティング

サルマタケ栽培中の菌床|ビニールカバーで湿度管理している様子

栽培ブロックの袋上部に白いフィルターがあります。この下から袋を切ります。

ササクレヒトヨタケ栽培キットの培地袋側面をカットする作業工程|サルマタケ栽培手順
サルマタケ栽培の準備工程|菌床の袋をカットして発生を促す作業
ササクレヒトヨタケ栽培で培地表面を削る工程|ヒトヨタケ栽培キットの下準備

袋を開くと培地の表面が菌糸に覆われていました。表面の菌糸をスプーンで削り取ります。

ササクレヒトヨタケ栽培キットの表面を削った培地表面の状態|発生前の様子

表面の菌糸を取り除いて培地が出たら、菌糸を洗い流して袋内に水を溜めます。30分浸水のち、水を切ります。そして、同じように水を吸わせた赤玉土を表土に敷きました。

ササクレヒトヨタケ栽培で覆土(吸水した赤玉土)を施した培地の様子|サルマタケ発生準備段階

これで準備が整ったので、栽培容器に入れて蓋を閉めます。これでキノコが生えてくるのを待ちます。

ササクレヒトヨタケ栽培キットを専用ケースに設置した状態|室内できのこ栽培を始める準備
サルマタケ栽培キットを透明ドームで覆った全景|ヒトヨタケの室内栽培環境づくり

発生から収穫まで

4日目

サルマタケ栽培キットの培地表面|覆土の下で菌糸が広がる発生前段階

赤玉土の下で菌糸が増えているのがわかります。

12日目

サルマタケの原基が発生した様子|ヒトヨタケ栽培で最初に現れる白い芽

きのこが顔を出しました。

サルマタケ栽培で原基が複数確認できた培地|収穫前の初期成長段階

13日目

サルマタケ栽培キットで原基が複数発生した培地全体|発生が揃い始めた状態
サルマタケの原基が成長し始めた様子|ヒトヨタケ栽培の初期成長過程
サルマタケの原基が密集して発生している状態|収穫に向かう成長途中の様子

徐々に顔を出すきのこの数が増えてきました。

14日目

サルマタケ栽培で成長差が出始めた原基群|ヒトヨタケ収穫直前の前段階

幼菌が大きくなっていくのがわかります。

16日目

サルマタケ栽培中の培地全体と原基の様子|家庭できのこを育てる過程

成長が加速しています

17日目

サルマタケ栽培で子実体が立ち上がってきた状態|収穫適期を見極める段階

傘がはっきりとしてきました。

18日目

サルマタケが伸び始めた成長途中の姿|ヒトヨタケの食用サイズ直前
サルマタケが密集して立ち上がった様子|家庭栽培でのヒトヨタケの育ち方

いよいよ成菌に近づいています。

19日目

サルマタケ栽培で一気に伸びた子実体の全体像|ヒトヨタケの収穫直前の状態
サルマタケ栽培で揃って成長したヒトヨタケ|食べる直前のベストタイミング

19日目にして食べ頃の大きさになりました。

収穫のタイミング

サルマタケの若い子実体を横から撮影|開く前のヒトヨタケの形状

しっかりとした形になったので収穫します。

サルマタケを収穫する

ハサミで切る位置と注意点

菌床から白く細長いきのこが群生し、収穫前の状態で立ち上がっている様子

根元にキッチン挟みを入れてカットしました。しかし、手でも簡単に抜けました。

ハサミの刃先がきのこの根元に当てられ、収穫作業の途中である様子

収穫時の見た目と質感

栽培したサルマタケを収穫後、キッチンペーパーで水気を取って下処理している様子

まさに『男おいどん』に登場するサルマタケそっくりの形と質感です。

サルマタケを食べる前の下処理

きれいに洗う

赤玉土がついているので綺麗に洗い流し、キッチンペーパーで水を切りました。

サルマタケを焼いて食べてみた

バターソテーにする

フライパンに並べたサルマタケをバターで焼き始めた調理工程の写真

フライパンを熱し、バターソテーにしました。

火を通したときの変化

加熱によって表面が色づき始めたサルマタケをフライパンで焼いている途中の状態
サルマタケをシンプルに焼き上げ、香ばしさが出てきた調理中盤の様子

綺麗に焼き色が付き、水分が出て、ややしんなりとしました。

サルマタケの味と食感の感想

栽培して食べてみたサルマタケの完成品 焼き調理した実食用の盛り付け

前回試食との味との違い

最初に食べたのが15年前。前に食べた時の方が肉厚だったように思います。少し収穫が早かったかもしれません。一方で、風味は強く感じました。味が変わらず濃厚です。

サルマタケの味に似ているもの

今回食べたのに前回食べた時には感じなかった風味を感じました。それは、オオスズメバチの前蛹に似た特有の風味。どういうことでしょう。ぜひ両方を並べた試食会を行ってみたいです。

サルマタケを育てて食べてみて、見えてきたこと

サルマタケ栽培で揃って成長したヒトヨタケ|食べる直前のベストタイミング

栽培と実食を通して感じた変化

念願のサルマタケを育てて収穫までを行い、食べることができて非常に楽しかったです。『男おいどん』の作中では主にサルマタに生えるキノコで、他にも所構わず生えてきます。実際に育ててみても、育てやすく感じました。そして収穫前の生えている状態は、まさにサルマタケに酷似していました。

反省点

『男おいどん』ではラーメンに入れて食べていることが多いです。串焼きもありました。それにもかかわらず、すっかり忘れてバターソテーのみで食べてしまいました。次回はより正確に再現するためにもラーメンに入れたり、串焼きにして食べたいと思います。

きのこ栽培容器A
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