※この記事は2016年10月8日にアメブロに書いた記事を転載しています。(編集・追記あり)
かつて食虫植物として分類されていた「悪魔の爪」ことイビセラ・ルテア。
イビセラ・ルテアは南アフリカ原産のツノゴマ科の植物で、葉や茎などに細かな腺毛がびっしりと生え、そこから分泌する粘液で虫を捕えます。
和名はキバナノツノゴマ。
その和名の通り、鮮やかな黄色い花を咲かせるのが特徴です。
なぜ悪魔の爪という物騒な異名を持つかというと、実の方に理由があり、
実が熟すると外皮が剥がれ落ち、種殻があらわれます。
その種殻が実に凶暴な形をしていて、黒く表皮は刺々して触ると皮膚に食い込み、
先端が二つに裂けてかぎ爪のような形をし、さらに先端は返しのように湾曲し、刺さることからそのように呼ばれるのだそうです。
実際に触ると痛いですし、よく刺さります。裸足で踏んだらえらいことになります。
悪魔の爪は食べられる?
そんな物騒な名前がついたイビセラですが、若い実は原産地で食用になっているというのです。
どんなふうに食べるかというとピクルスにするとか。
どんな味がするのか興味をもち、以前から食べてみたいと思っていました。
ところが意外に苗が流通しておらず、機会がなければ出会えず、これまで食べることができませんでした。
しかし、運よく苗をいただく機会があったので、思い立ち、ごく小さな実を食べてみました。
悪魔の爪の味はいかに?
大きさ4センチにも満たない実を収穫します。
まだ本当に若い実なので柔らかそうです。
実がついて成熟するとすぐに中の種殻が硬くなり、表皮が裂ける間も無く、外から触って硬くなっているのがわかるので、そうなるともう食べられません。
イビセラは成長が早いので、タイミングも大事だと思います。
二つに割ってみました。
オクラのようです。
実際に粘り気もあり、ますますオクラに似ています。
二つに割った一つを生で食べてみました。
すると、食感はやはりオクラに近く、粘り気があり、
さくっとした歯応え。
そして苦い!
ショックです。
もう一方の片割れをさっと茹でてみました。
すると、苦味が取れました。これなら食べられます。
食感は粘り気が残り、やはりオクラに似ています。
あまりおいしくはありません。これならオクラを食べたいです。
ピクルスにしたりなど、追跡調査が必要だと思いました。