【冬の温室カフェ】板橋区立熱帯環境植物館|温室と喫茶室クレアで感じる濃密な緑空間

板橋区立熱帯環境植物館の温室内、熱帯植物に囲まれた遊歩道 旅とフィールドワーク

板橋区立熱帯環境植物館とは

板橋区立熱帯環境植物館の外観。ガラス張りの建物とエントランス前の植栽風景

東京都板橋区高島平にある室内植物園である板橋区立熱帯環境植物館。1994年に開館し、2021年にリニューアルオープンしました。板橋清掃工場の予熱を利用した施設とのことです。板橋区はマレーシアのペナン州と友好関係を結んでおり、館内入り口にはそのことに関する展示もありました。

板橋区立熱帯環境植物館の館内展示コーナー。マレーシアコーナーの解説パネルと案内資料

都内で熱帯環境を体感できる植物館

板橋区立熱帯環境植物館の温室内、熱帯植物に囲まれた遊歩道
熱帯低地林

植物園内は4つのゾーンに分かれ、東南アジアの熱帯雨林を再現しています。

  • 熱帯低地林
  • 潮間帯植生
  • 集落景観
  • 雲霧林(冷室)
熱帯の淡水魚とエイを展示した板橋区立熱帯環境植物館の大型水槽
水槽展示から見え上げるマングローブ(潮間帯植生)
板橋区立熱帯環境植物館の温室内部。ヤシやシダが茂る熱帯環境を再現した立体的な植栽空間。
集落景観
板橋区立熱帯環境植物館の温室内、岩積みの階段と熱帯植物に囲まれた通路風景
板橋区立熱帯環境植物館の温室通路。鉢植えの熱帯植物が並ぶ細長い展示空間

これらの異なるエリア全体で東南アジアの熱帯環境を体感し、学ぶことができます。

コンパクトながら奥行きのある展示構成

板橋区立熱帯環境植物館の温室内部を見下ろした景観と多層構造の植栽

視線をどこに巡らせても濃密な緑で満たされる温室内。丹精込めて管理されていることが伝わります。2階にかかる橋にはヒスイカズラのアーチもあり、花の時期にぜひここを潜りたいと思いました。

板橋区立熱帯環境植物館の温室内、ヒスイカズラがアーチ状に覆う通路
板橋区立熱帯環境植物館の温室内通路、ヤシ類と熱帯植物に囲まれた景観

温室を歩く|冬でも緑に包まれる空間

温室内で展示されているパイナップルとブロメリア類の植物群

通路型温室と近距離で観察できる植物配置

限られたスペースの中にぎゅっと濃く植物が植栽されているために、植物の存在感を強く、近くに感じられます。まるで緑に包まれるような体験です。また、同時にエリアごとに変化する植生を見ることもできます。

板橋区立熱帯環境植物館の温室内。ヤシ類を中心とした熱帯植物が茂る景観

ネペンテス・トランカータなど食虫植物の展示

板橋区立熱帯環境植物館で展示されているネペンテス・トランカータの捕虫袋
温室内で鉢植え展示されているウツボカズラ(ネペンテス)のコレクション

食虫植物の展示もあり、エリアを分けて異なる種類の食虫植物を見ることができました。

板橋区立熱帯環境植物館の食虫植物展示。ヘリアンフォラとサラセニアの鉢植えが並ぶ温室内のテーブル展示。
板橋区立熱帯環境植物館の食虫植物コーナー。モウセンゴケやムシトリスミレなどの解説パネルと展示風景。

ラン類と小型植物の静かな存在感

雲霧林エリア・付近のエリアではランの花が綺麗に咲いていました。


喫茶室クレアでひと休み

板橋区立熱帯環境植物館の喫茶室クレア入口とカウンターの様子

館内2階の平日休憩所として利用できるスペースで、土日祝日限定で喫茶室「クレア」が営業しています。ここでは、植物館のテーマである東南アジアの料理が楽しめます。熱帯植物館を食事を含めて体験できるのが魅力です。

温室を眺めながら過ごせる店内

板橋区立熱帯環境植物館「喫茶室クレア」の店内。木目調の落ち着いたカフェ空間
喫茶室クレアの店内から眺める熱帯環境植物館の温室。ガラス越しに広がる緑

ここの魅力は何といっても、大きな窓越しに温室内を見下ろせること。植物園の温室の中で食事をしているような贅沢感を味わえます。

マレーシア風チキンカレーとグアバジュース

喫茶室クレアのマレーシア風チキンカレーとグアバジュース。温室を望むテーブル席で提供

熱帯館らしい食事マレーシア風チキンカレーとグアバジュースを頼みました。

辛さが3でしたが、スパイスは穏やかでどちらかというとマイルドな味。辛いのが極端に苦手な人でなければ食べられる味でした。

植物館併設喫茶ならではの落ち着いた時間

喫茶室クレアの店内から眺める熱帯環境植物館の温室。ガラス越しに広がる緑
マレーシア風チキンカレーのクローズアップ。ライスに野菜が添えられた一皿

温室の植物を眺めながら料理をいただく貴族のような時間。しかし、土日祝日のみ営業で席数も限られているため、なかなか長居することは叶いません。行列ができていたため、短時間で退席しました。次回は空いている時間にゆっくりここで過ごしてみたいです。店頭と入り口にメニューの掲示があり、甘味メニューもありました。


展示植物の一部紹介

グリーンドラム(Xerosicyos danguyi)の葉と質感

板橋区立熱帯環境植物館で展示されているグリーンドラムの葉と枝

マダガスカル原産のウリ科の多肉植物です。平たく肉厚の葉の質感から「緑の太鼓」との流通名もつけられています。

キンカチャの花

板橋区立熱帯環境植物館のキンカチャの黄色い花

黄色い花の椿です。椿というと赤やピンクが思い浮かびますが、黄色い花の椿もあるんですね。

エピスキア「アカジョウ」(Episcia cupreata ‘Acajou’)の赤い花

板橋区立熱帯環境植物館で咲くエピスキア・アカジョウの赤い花

植物園の温室で見かけることの多いイワタバコ科の植物。花色が美しいです。

モクセンナの黄色い花

板橋区立熱帯環境植物館の温室で咲くモクセンナの黄色い花と羽状の葉

インド原産のマメ科の植物。別名「イリタマゴノキ」鮮やかな黄色が美しいです。2階の橋から見ることができました。

充実した併設施設

植物園エリアだけではなく併設施設も充実していました。まず入館すると地下1階の展示エリア・ミニ水族館に案内されます。ここもまた楽しく、子どもたちが展示に夢中になっている姿が見られました。

地下1階:展示エリア・ミニ水族館・多目的ホール

熱帯雨林の生態を伝える板橋区立熱帯環境植物館のネジレフサマメの板根標本展示
ネジレフサマメの板根展示
板橋区立熱帯環境植物館の水槽展示を鑑賞する館内の通路空間
ミニ水族館
板橋区立熱帯環境植物館の温室内、水槽展示と階段が一体になった通路空間
地下通路

植物温室へと通じる地下通路には巨大な水槽が配置されています。その水槽からマングローブを見上げられる構造になっていて、冒険心を刺激されます。

多目的ホールでは植物関係の会合や催事が定期的に行われています。

2階:展示エリア

展示エリアには植物模型の標本展示や写真展示があります。山口進さんの写真の展示もありました。

板橋区立熱帯環境植物館の展示館内観。木目調の天井と植物模型展示ケースが並ぶ室内風景

図書コーナーも配置。また、展示エリアの奥には植物温室内を見渡せる休憩エリアがあり、大きなソファでくつろぎながら見ることができます。

展示館内の休憩エリアからガラス越しに温室を望む展示パネルと植物の風景
板橋区立熱帯環境植物館のフタバガキのアクリルドア
フタバガキを閉じ込めた素敵なアクリルドア(の取っ手)

冬に訪れるメリットと注意点

板橋区立熱帯環境植物館の大温室全景。ガラス天井の下に広がる熱帯植物と高木の景観。

寒い季節でも快適に植物観察ができる

板橋区立熱帯環境植物館の温室で、流木に着生したランとウスネオイデスが垂れ下がる展示

外気温が低い時期には温室の暖かさに癒されます。そして、寒さを感じることなく快適に熱帯植物を観察できるのは温室ならではの魅力です。

混雑が少なく、静かに過ごせる時間帯

開館してすぐか、夕方近くであれば比較的空いています。とはいえ、アミューズメントパークに比べれば、どの植物園でも比較的混雑することなく楽しめるのではないでしょうか。


アクセス・基本情報

最寄り駅からの行き方

都営三田線高島平駅東口(北側)から徒歩10分ほどで到着します。

開館時間・入館料

午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

休館日:月曜日 年末年始

入館料:大人360円 小中学生180円 未就学児無料 65歳以上180円


まとめ|冬の都内で植物と過ごす選択肢として

濃密な植物に囲まれて過ごしたい。そんな欲求を叶えてくれる場所の一つがここ、板橋区立熱帯環境植物館です。ぜひ喫茶室クレアで食事を含めて体験してみてください。おすすめです。

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