ふと思いたち、猛烈に河津桜を見たくなり、2022年2月22日、河津桜まつりに行ってきました。
朝早くに家を出て、東海道線に乗り、熱海で伊豆急に乗換えて河津駅に降り立ちました。

伊豆急で伊豆熱川、伊東、下田には行ったことがありますが、河津駅は初めて。河津桜をイメージした駅の看板を見て旅情が増します。
河津駅から河津川へと向かう道沿いと、川沿いの土手に河津桜並木が続いているようなので、まずは川沿いを海側に向かって歩き、折り返して河津七滝に向かって歩くことにしました。
河津駅前の河津桜

河津桜はその年によって開花時期が前後するようです。この日の駅前の河津桜並木は4、5分咲き。見頃までもう少しでした。

河津桜のピンク色と菜の花の黄色のコントラストが美しく、春の訪れを感じました。

川沿いに河津浜海岸側に向かって歩くと開花が進み、満開の木もありました。





河津桜まつりの見どころ
川沿いの河津桜並木には、海から修禅寺(河津七滝)方向に向かい「浜橋、館橋、荒倉橋、来宮橋、宝泉橋、かわづいでゆ橋、峰小橋」と、7つの川にかかる橋があります。それぞれに見所がありました。
館橋の桜のトンネル



館橋付近では見事な桜のトンネルが続いていました。
荒倉橋〜来宮橋の菜の花ロード

荒倉橋から来宮橋にかけて菜の花ロードが続き、ピンクと黄の色の饗宴が美しいです。
かわづいでゆ橋〜峰小橋で桜色に空が染まる

峰小橋あたりは川を挟んだ両側の桜並木で景色がピンク色に染まっていました。私はこのあたりの景色が特に好きです。




河津桜の蜜を吸う鳥。メジロ、ムクドリ




河津桜を見ていると、たくさんのメジロが蜜を吸いに来ていました。
花から花へと飛び回り、ぶら下がり、花の中に嘴を突っ込んでいました。
メジロのあまりの可愛らしさに途中からメジロばかり撮るように。

メジロに混ざり、大きなムクドリも蜜を吸っていました。
川にはコサギが見えました。河津川の水は綺麗で底が見えるほど澄んでいます。

河津桜まつりの出店

川沿いに出店がぽつぽつと間隔を開けて出店していました。桜まつりにちなんだ桜餅や桜鯛焼き、地元の柑橘類や干物、わさび、わさび漬けが売られています。各橋のそばに出店が集中し、食べるところには事欠かきません。

館橋近くの出店で鮎の塩焼き(600円)とお団子(300円)を食べました。結構寒かったので、荒倉橋〜来宮橋途中の観光案内所で桜の塩漬けが入った「さくら甘酒」(200円)も飲みました。美味しく体が温まりました。
飯田家所有「河津桜の原木」

河津桜はオオシマザクラとカンヒザクラの交雑種と推定されています。1955年(昭和30年)頃、飯田勝美氏が川沿いの雑草の中で原木を見つけ、庭先に植えたのが始まりで、1968年頃から増殖され、1974年(昭和49年)にカワヅサクラと命名。1975年に河津町の木に指定されました。
その原木を見に行きました。宝泉橋から河津町役場の前を通り、町道の向かい側にありました。駅からは1.3kmほどの距離です。
樹齢約65年。樹高は10メートルほど。原木にたどり着くまで河津桜を見てきましたが、原木の樹形がひときわ美しかったです。幸いなことにちょうど満開で、花の色もやや青みがかり、川沿いの花色と少し違って見えました。

2022年河津桜まつりの感想

初めて行った河津桜まつり。これほどの河津桜を見られて感激でした。特に峰小橋あたりの景色が美しく、桜色に染まる風景を見にまたぜひ訪ねたいと思いました。見頃より少し早い桜が好きなので、時期もちょうど良かったです。
多くのメジロを見られたのも収穫でした。望遠レンズを持っていけば良かったです。
辛かったのは、川沿いで寒いと予想して防寒対策をして行きましたが、その予想を超えて肌寒かったことです。特に強い風が吹くと手や顔など出ている部分が冷たくなり、カイロでかじかんだ指先を温めました。
まつりの期間中、日によってはとても寒いと思いますので行かれる際にはお気をつけください。


河津桜まつり情報

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